人の意見に反対する方が幸せ

同調圧力が強い日本では、他人の意見に反対することがなかなかできません。しかし実は、他人の意見に反対するほうが幸せになれます。

何故でしょうか。

現在は日本始まって以来の転換期

不道徳幸福論では、時代の大きな転換期である、現代で幸せに生きるための方法を説いています。

  • 本当に今ってそんなに大きな転換期なの?

と思う方もいらっしゃると思いますが、間違いなく今は日本の歴史が始まって以来、大きな転換期です。

ちょっと説明しますね。

まず日本の人口の推移をご覧ください。

人口の推移

600年頃の平安時代から日本の人口はずーっと微増を続け、人がたくさん亡くなった第二次世界大戦後ですら人口は上昇し続けています。しかし2010年頃から人口は減少し始め、急激な下降線を描きます。今まで日本の歴史の中でこれほど急激に人口が減少する時期はありません。

産業革命の影響で、人口が急増する明治維新の頃も大きな日本の転換期であったに違いありません。実際、その時期に日本は大きく社会のシステムを変えています。

しかし、現代はそれ以上に日本にとって異常事態が起きていると考えられます。

そういった意味で、今は明治維新以上の大きな転換期にあります。

なぜ人口が変わると大きな転換期になるかというと、人口と経済活動、つまり生活は大きく関わり合っているからです。例を挙げると、昭和、平成の人口急増時代にはマスメディアのような大衆向けのものが市場に合っていました。

また、モノをたくさん販売すれば、人口増加に伴いどんどん売れていくため「大量生産・大量消費」になります

これからの時代は人口が減少するため、新規顧客を獲得することが難しくなります。そのため「サブスクリプション」という、既存顧客と長く関わり続ける、ある意味”囲い込み戦略”が適しています。

つまり今までの人口増加時代と逆の販売戦略がとられているのです。

これは何も経済面だけではありません。

常識が非常識に、道徳が不道徳になる時代

人口が急増していく時代には、常識や道徳もそれに伴って変化していきます。

人口急増時代にはある程度人生に枠を設け、レールに従って生きるモデル・規範があった方が皆悩まずに効率よく生きていくことができます。社会的にも管理がしやすいでしょう。しかしこれからはそれとは逆になっていきます。

例えば、昔の熱血指導=パワハラになってしまいますし、親の言うことを聞く=時代遅れになってしまいます。

その他、挙げればきりがないのですが、私たちが小さい時に教えられてきた価値観や考え方、生き方、常識、道徳のちょうど真逆のことがこれから求められるようになります。

そういった意味で、昔の道徳を盲信しないこと=(昔の時代からしたら)不道徳=幸せになれる時代になっていくと思われます。

かなり前置きが長くなりましたが、これで、この記事のタイトル「人の意見に反対したほうが幸せになれる」という意味がご理解いただけたかと思います。

そもそもこれからの時代はAIやVR、ARにより、ネットとリアルが絡み合い、難解で複雑、決まった形のものがなく、常に変化していくような世の中になります。

終身雇用がなくなっていくサラリーマンも、これからは昔のように安定的に収入を得られるか分かりません

以前サラリーマンであった人も、これといった答えがなく、常に考え、組織の責任ではなく自身の責任において、自身の道を模索していく必要があるのです。

自分で感じ、考えるためには「反証」が起点になる

そんな時、最も大切なことは「自分で感じ、考えること」です。

そして、自分で考えるためには「反証」することがすごく大切です。

「子供を産むと生涯で3千万円を使うことになる」という意見があるとします。

自分で考えることができない人は「へーそうなんだ、子供を産むと3千万円も損しちゃうんだ!」と思ってしまいます。これだけなら良いのですが、実際に「損だから、結婚せずに子供も産まずに生きていこう」と思ってしまえば、これは情報に自身の人生を支配されている不幸な状態であると私は考えます。

一方、自分の頭で考えることができる人は、まず「本当にそうかな?」と疑います。

「何か反論する意見を考えることはできないかな」と考えるのです。これが反証です。それから、自分で子供が産むとかかるコストを調べます。

その後、「3千万円を失うことになるのは、自分の人生にとって本当にマイナスなのか?」考えます。

例えば、1例としてこう考えることもできます。

子供たちは砂場で1円もかけず、何時間も楽しく遊ぶことができます。

一方、お金持ちの大人は、高級マンションに住み、高級ワインを飲み、高級車を乗り回さないと楽しむことができません。

こう考えると、子供たちを育てるために生涯で3千万円かかるかもしれませんが、実は子供たちから砂場で楽しく遊ぶ方法や感性を教えてもらえば、逆に”人生のコスパ”は断然良いかもしれません。

子供を産まず、3千万円を節約したところで、高級マンションに住み、豪遊していればあっという間に3千万円ぐらい使い果たしてしまうでしょう。非常にコスパの悪い人生だといえます。

さて、それでは、

一体どちらが自分の人生を豊かに楽しんで生きているのだろうか?

自分がより幸せを感じられる生き方はどちらなのだろうか?

このように考えることができて初めて、雑多なあらゆる情報が溢れる現代で、情報や他人に人生の主導権を握られるのではなく、自分で感じ、考え、自分らしく生きていくことができるのです。

まとめ

  • 2010年以降は人口急減時代で、日本で今までにない大きな転換期
  • 過去の常識・道徳の逆が有効な場合が多くなる
  • 情報が溢れているため、ついつい情報を鵜呑みにしてしまう人が増えている
  • 自分で感じ・考えることで”自分らしく”生きられる→幸せになれる
  • 「反証」が、自分で感じ、考えるための起点となる

つまり、”人の意見に反対する”方が幸せになれるのです。

なにも、直接意見を言っている本人に反対意見を述べて対立する必要は全くありませんし、怒る必要も全くないです。

しかし、これからの時代を幸せに生きるためには、常に「本当にそうなの?」と相手の意見を自分の中で疑問に思いながら聞くことが大切なのです。

 

 

これ、ナイショですよ…