なぜ、人はボランティアや地域貢献をするのか?【自己満足は悪なのか?】

ボランティアや地域貢献をする人が増えています。しかし、金銭的な報酬をもらえる訳ではないのに、なぜ人はそのような活動をするのでしょうか?ただの自己満足なのでしょうか?

質問

1円ももらえないのに、なぜボランティアや地域貢献活動をする人が増えているの?

ニシノ

仕事や活動の対価は、金銭的な報酬だけではありませんよね。人に貢献する活動は、幸福度を高め、自身も周りの人もより良く生きていくための大きな糧になります。

ボランティアをする人が増えている

ボランティア数推移
画像引用:https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2001/su.htm

震災が起こるたびにテレビで現地で活躍するボランティアの活動が報道されていますよね。

実際、ボランティア活動をする人が増えています。

FacebookなどのSNSを見ていても、最近は明らかに社会貢献を謳うコミュニティやサークルが増えており、NPO法人やSDGsなどが多くの人の注目を集めていますよね。

ボランティアは自己満足?

「ボランティアって、善いことをして自己満足しているだけじゃないの?」と思う人もいると思います。

私も過去にはそうのように感じていた時期があります。「自分が他者に貢献することで気持ち良くなるから、結局自分のためにやっているんでしょ?」と思っていました。

しかし、ポジティブ心理学を学び、それはすごく短絡的な考え方だと知りました。

実際、そういう側面もあるにはあるのですが「自己満足=悪」という訳ではありません。むしろ、自分が自己満足して幸せに生きることが他者のためになるのです。

ボランティアで幸福度が上昇する理由

ボランティアや地域貢献を行い、他者に貢献することで自身の幸福度が上がることが分かっています。

理由は主に以下の5つです。

①人のために何かすることで、自分に「変化を起こす力」があると実感できる

他者に働きかけること=自分の力を発揮しているのと同じことです。自己効力感(セルフエフィカシー)を感じることで幸福感を増大させます。

②見知らぬ他人のために行動することで、「自分が社会とつながっている」と感じる

社会とつながっている感覚があると、自分が社会に必要されていると感じ、モチベーションが向上します。

③自己完結している社会に風穴が空き、重苦しい空気から解放される

自分が普段生活している範囲から出た領域で活動することで新しい新鮮なアイデアを得ることができます。

④孤独というストレスが減る

人間にとって、孤独=ストレスです。社会と繋がることで孤独というストレスが減少します。

⑤自分自身の存在意義を問う虚しさを防ぐことができる

他者貢献することで自分の存在意義を肯定することができます。

自分の幸福度が上がると周りの人も幸福になる

ボランティアや社会貢献・地域貢献活動に関して「自己満足は悪」と考える人がいますが、実際はそうではないのですね。

自己満足すると人は幸せになり、周りの人にも幸福が波及することが分かっています。自分だけでなく、他者も一緒に幸福にするのです。

アメリカの調査会社ギャロップ社の研究によると、150か国にわたるグローバル調査の結果、人生を「良い」から「素晴らしい」ものにするために要素として、「地域社会の幸福」を挙げています。

つまり、他者や地域社会に貢献していることが、幸福度を上げるために重要な要素であるとしています。

自分が幸福になると、周りの人も幸福度が上昇することが分かっており、他人を犠牲にしない自己満足は周りの人にも良いことなのです。

幸せの波及効果

幸せの波及効果

さらに、ハーバード大学の調査では、1万2000人以上を対象に30年以上も追跡調査を行った結果、個人が幸せであると「直接の知り合い」の幸福度が15%上昇し、「友達の友達」の幸福度が10%、「友達の友達の友達」の幸福度が6%上昇するとされています。

幸せの波及効果
個人が幸せになると、
  • 「直接の知り合い」の幸福度を15%
  • 「友達の友達」の幸福度を10%
  • 「友達の友達の友達」の幸福度を6%

上昇させる。

つまり、他人を幸せにするためには自分が幸せになることが大切で、ボランティアで他者貢献を行うことは、最も効率よく社会に幸福を波及させていくことになります。

まとめ

SNSで幸せが波及

ボランテイアや地域貢献をすることで、

  • 自己効力感を感じる
  • 社会との繋がりを感じる
  • 孤独感が軽減する

ことにより幸福度が上昇します。

 

幸福は波及していくことが科学的に分かっています。個人がボランティアを通して幸せを感じることで、

  • 「直接の知り合い」の幸福度を15%
  • 「友達の友達」の幸福度を10%
  • 「友達の友達の友達」の幸福度を6%

上昇させます。

 

結果、ボランティアを通して、幸せが社会全体に広がっていくことになります。

決して、ボランテイアを通して得られる「自己満足は悪」ではなく、個人は他者のためになる自己満足を感じ、積極的に自分が幸せになっていくことを肯定する社会を目指していく必要があると思います。

これからは、何でも、

  • 苦労が美徳
  • 自己満足は悪

という価値観は徐々に無くなっていくと思います。(当たり前ですが、ケースバイケースです。)

他者のためにも、個人がもっと強く幸せを追求する社会に変えていきたいものですね。

 

ちなみに、幸せの波及効果は、SNS上も含まれるそうです。

インターネットの普及によって、より大きく幸せを波及させることができる時代になりました。

私たちにできることは、まず日常的に行っているSNSでの発信をポジティブで前向きなものにしていくことかもしれませんね。