なぜか充実感がない時に爆発的に充実感を上げる方法「ヘドニアとユーダイモニア」

充実感を感じる方法は科学的に解明されています。私が実際に行ってみて充実感が爆上がりした方法をご紹介します。

爆発的に充実感を得る方法

質問

そんなに不満がない生活をしているのに、なぜかあまり充実感がないというか、なんか虚しい感じがするんだよね…

ニシノ

一度ゆっくり休んで、好きなことをしてみたら?

質問

うん、1日中YouTube見たり美味しい物を食べたり、好きなことやってみたけど、なんか違うんだよなぁ…

ニシノ

なるほど。それではユーダイモニア的な幸福を見つけると良いと思いますよ!

質問

は?なんだそれ?

ポジティブ心理学では、多くの研究者が、人がどんな時に幸せを感じるのかを研究しています。

「何をもって幸せというのか」は人によってバラバラです。

研究者たちは、それらを分析して幸せを感じる条件を整理しました。その結果、現在ではいくつかの「幸せのモデル」が誕生しています。

別の記事で紹介しているPERMAもそうですが、今回は「充実感」という幸せにフォーカスしていきます。

YouTubeで解説

対照的な幸せ「ヘドニア」と「ユーダイモニア」

充実感のある幸せを得るために必要なものが、

  • ヘドニア
  • ユーダイモニア

です。

この2つの意味を理解し、日々の生活の中で心がけることで充実感が爆上がりします。ちょっと聞き慣れない言葉だと思うので以下にご説明しますね。

ヘドニアとは?

ヘドニアとは、いわば「快楽の心地よい幸せ」のことです。

ヘドニア的な幸せ・充実感の例
・YouTubeを好きなだけ、時間を気にせず見る
・美味しいご飯を食べに行く
・友人とおしゃべりする
・お風呂でゆっくりする

主に、五感を使って得られる感覚のことを指します。

欲しいものを手に入れたり、一時的に楽しい時を過ごして感じる幸せは多くの場合、長続きしないと言われています。

これらの幸福は初めは心地よく感じるのですが、やがて慣れて何も感じなくなり、より強い刺激を求めることになることが科学的に立証されています。

物欲を追い求めたり、お金ばかり追い求める状態がこの状態であるといえるでしょう。

特徴

  • ヘドニアの中には、短い時間の幸福・充実感しかないものがたくさんある。
  • ポジテイブ感情が高まり、ネガティブな感情が消える。
  • 日々の生活の中で体感しやすい。

ユーダイモニアとは?

ユーダイモニアとは、「自分の強みを活かして、意義あることに打ち込む幸せのこと」です。

ユーダイモニア的な幸せ・充実感の例
・資格取得に向けて勉強に取り組む
・好きな働き方を実現するために転職活動を行う
・目標達成に向けてスポーツの練習を行う

ユーダイモニアとは、元々はアリストテレスが提唱した概念で、日本語でいうと「生きがい」のことです。

サッカーでシュートを思いっきり「ばしっ!」打った瞬間の心地よさは上述の「ヘドニア」であり、一方でシュートの成功確率を高めるために地道にコツコツ練習する際に感じられる幸せ・充実感が「ユーダイモニア」です。

また、地元にサッカー少年を育成するために貢献する際に感じる幸せ・充実感も「ユーダイモニア」といえます。

日々の生活の中でユーダイモニア的な視点を持って物事に取り組むことはすごく大切です。

自己発達と超越

心理学者のイローナ・ボニウェルは、ユーダイモニアを、

  1. 自己発達
  2. 超越(貢献)

で成り立つと定義しています。

ユーダイモニア的な視点があると、「(自己発達や貢献の途中で経験する)苦労や困難ですら幸福になるための過程」として捉えることができるようになります。

私たちの周りにいる、「メンタルが強いなぁ」と感じる人は大概この視点を持っています。

特徴

  • 比較的長く幸せが続く。
  • 苦労や困難を伴うこともある。
  • 一定期間打ち込むことで体感しやすい。

一般的な”幸せ”は”ヘドニア”のことを指す場合が多い

最近なんか精神的にしんどいなぁと思う時、

  • 買い物に行く
  • 美味しいものを食べる
  • 友人とおしゃべりする

など、ヘドニア的な快楽の幸せを求めがちです。

しかし、これらで得られる充実感はその場限りの一時的なものです。

なので、長続きしません。

すぐに空虚な気持ちに戻ってしまったりしますし、続けていると少しの買い物では我慢できず、より高価なものを求めたり、大量に買わないと気が済まない状態にもなりかねません。

快楽は良くない!?そんなことないです

一見すると、ヘドニアは良くないものと捉えてしまいがちですが、ヘドニアもユーダイモニアも、良い悪いというものではありません。両方必要なのです。

何度もこのブログでお伝えしていますが、何事も二元論で考えない方が本質を理解できるというものです。

4種類の充実感

なぜか充実感がない時に爆発的に充実感を上げる方法「ヘドニアとユーダイモニア」

タル・ベン・シャハーは4種類のハンバーガーを例に挙げ、幸福感を説明しています。

「美味しい」が「ヘドニア」、「体に良い」は「ユーダイモニア」です。

1.快楽型ハンバーガー(美味しいが油たっぷりのハンバーガー)

このハンバーガーを好む人は、現在を楽しむことに精一杯で、その行動がもたらす未来への悪い影響には目を向けません。

2.悲観型ハンバーガー(まずくて油がたっぷりのハンバーガー)

人生を悲観的に捉えるとこのハンバーガーを選んでしまいます。現在にも未来にも絶望してしまっている状態です。最悪ですね…。

3.出世競争型ハンバーガー(不味いがヘルシーなハンバーガー)

健康のためには不味いものを食べることもいとわない!的なノリです。苦しい今を耐えることで実りある未来を掴む、いわば出世競争型人間です。

4.幸福型ハンバーガー(美味しくヘルシー)

美味しいうえに健康にも良い!最強に幸福になれますね。ヘドニア(美味しい)+ユーダイモニア(健康に良い)のバランスが取れた状態です。これを目指すべきです!

ヘドニアとユーダイモニア、両方を求める

自分のストレス解消法を振り返ってみて、ヘドニアに寄り過ぎていると思ったら(多分このタイプの人が多いです。)、ユーダイモニア的な快楽を持つようにしてバランスを取りましょう。

そうすれば、日々の生活の中で十分な充実感を感じることができます。

 

具体的には、買い物したり、お酒を飲んだり、友達とおしゃべりしたりしながらも、

  • 資格取得の勉強を一日30分だけしてみる
  • コンクールに挑戦するために何かの練習をコツコツやってみる
  • YouTubeやブログを研究しながら半年でも続けてみる

など、将来に向けて何かを積み重ねる行動をしておくことで、本当の充実感を得ることができます。

 

私の場合、ヘドニアは、

  1. 寝る前にYouTubeを見ること
  2. 本を読むこと
  3. 散歩や運動をすること

ユーダイモニアとして、

  1. 資格取得に向けてコツコツ毎日勉強すること
  2. ブログや記事を書くこと

を続けてバランスを取っています。

この概念を知るまでは、何か日々のことに疲れたら、ヘドニア(快楽の充実感)ばかりを求めてしまい、気付くと「こんなことばかりしてて良いのかなぁ…」と悩んでしまっていました。

何かすっきりしない感じです。

しかし、ユーダイモニアも取り入れることで「毎日何か積み重ねている!」という感覚を覚え、幸福感が爆上がりしました。ぜひ試してみてください。

質問

そっかー。自分はユーダイモニアの視点がなかったから「何か虚しい(充実感がない)」感じがあったんだね!何か将来に向けてコツコツやってみよう!