マインドフルネス

”マインドフルネス”という言葉が色んなところで聞かれるようになりました。忙しい現代では、このマインドフルネスな考え方がより幸福感を感じるために必須になってきています。

マインドフルネスとは?

自分の内側に意識を向け、良い悪いの判断をせずに「今、ここに集中すること」を「マインドフルネス」といいます。

マインドフルネスな状態になるためには「瞑想」が有名ですが、瞑想をしなくても、ゆっくり深呼吸をして、自分の呼吸状態に注意を向けるだけでもマインドフルネスな状態になれるとされています。

なぜマインドフルネスが必要?

現代では、マルチタスクが当たり前になり、頭の中を空っぽにする時間はほとんどなくなっています。何も考えていないつもりでも、仕事の段取りを考えていたり、家事や育児、子供のことについて思いを巡らしているものです。

有名な企業Googleでもマインドフル瞑想を取り入れているといわれており、気持ちを落ち着け、自分の心や感情の動きを知ることは重要です。

マインドフルネスの効果

効果として、

  • 気持ちが整理される
  • 集中力が増す
  • 得体の知れない不安や焦燥感が減り、前向きな気持ちになる

などがあります。

”頭で分からないことは体に聴け”

座禅

仏教では座って瞑想を行う”座禅”があります。瞑想な座禅よりも少しカジュアルなイメージで、座る以外の楽な姿勢で行ってもよいとされています。

私は、仏教の根底に流れる哲学的な思想が好きで個人的に勉強しています。

仏教では”マインドフルネス”という言葉は使いませんが、ほとんど同じようなことが言われています。

「頭(理屈)で考えて分からないことは、体(感覚)に聴け」というのが、2000年以上前に発祥された仏教でもいわれており、論理や理屈に頼りすぎると思考の迷路に入り込んでしまい、悩みが余計に深くなることが示唆されています。

私は、どんな悩みも結局のところ「自分が何をしたいのか?」を明確にすると事が進んでいくことが多いと感じています。実は、答えは自分の中にすでにあるというのが私の持論です。

しかし、問題の解決策はすでに自分の中の深いところでは感覚的に分かっているのですが、それに「気づけないこと」が一番の問題です。

そこに気づくための一つの方法が瞑想やマインドフルネスなのではないでしょうか。

普通に生きていると、頭の中の理性、理屈や論理、あるいは幼少期より刷り込まれてきた社会的ルール、世間体を気にする心などが邪魔をして、「本当に自分が取りたい行動」に自分で気付くことが難しくなります。

人の行動は、理屈(頭)と感覚(心・体)が両輪となって決定されています。

マインドフルネスを意識することで、普段社会生活を行っていると抑制されがちな、”感覚”に改めて気づくことができます。

マインドフルネスのやり方・方法

以下のやり方は私が実際に行っているマインドフルネスの方法です。正式なやり方ではないと思いますが、いくつか試してみてこのやり方が自分に合っていました。

瞑想

  1. 楽な姿勢になる(私は横になって晩寝る前の数分だけ行っています。)
  2. 呼吸に意識を向ける
  3. 何か考えが自然に浮かんできても、そのままにして、あくまで呼吸に意識を向け続ける
  4. 呼吸に意識を向け続けることに飽きてきたら、手足が温かいと思いながら手足の感覚に意識を向ける

これだけです。

 

要は、頭の中ではなく、体の感覚に意識を向け続ける事で、考え過ぎる頭の働きを抑えることができます。

体の凝りを取るのがマッサージやストレッチなら、心の中の、普段気づけない深い凝りを取り除く方法がマインドフルネスだと思います。

続けると、勝手に不安になるようなことを考えてしまっていた自分に気付き、「これ以上考えてもしょうがない」と自然と思考を止めることができるようになります。

運動

ウォーキングやジョギング、軽い散歩も最適です。

感覚には5つあり、

  1. 触覚
  2. 運動覚・位置覚(肘を曲げている角度が分かるなど)
  3. 味覚
  4. 視覚
  5. 嗅覚

があります。

歩く行為はこの味覚以外の全てを同時に刺激することができ、頭優位でものを考えがちな現代人の思考を抑制し、感覚に意識が向きます。

まとめ

合理性や効率ばかりを追求する社会生活を送っていると、知らぬ間に思考や理屈が優位になりがちです。しかし、実際は、人は感情や気持ちで動くものなので、どこかに気づかない歪みが生じます。

それは、漠然とした不安感であったり、焦燥感、蓄積していくと体調の悪化などに現れたりします。

そんな時は自分の体の感覚(呼吸や手足の触覚・温覚)に集中することで、バランスを調整し、歪みを解消することができます。

これがすなわち、マインドフルネスというものだと思います。

  • 何か上手くいっていない気がする
  • このままで良いのだろうか?と悩む
  • 気付くと考えすぎて不安になる

という方は、簡単にできるので、ぜひ一度試してみてください。