【運を良くする方法】不運が続くときの対処法は”既知外(キチガイ)に触れること”

縁起の話をこの前Facebookに投稿しましたが、今回はその続編になります。

私がFacebookに投稿した内容は以下です。

【”縁起”ってなに?】

“縁起”は元々仏教の言葉で、「全ての物事は他との兼ね合いの中で起こる」という意味合いです。

「お母さんがいなければ、自分が生まれてこない」という分かりやすい話も縁起で説明できますが、本当はもっと深い深い概念です。

例えば、今、あなたが「ラーメンが食べたい!」と思ったら、それも縁起で説明できます。

私たちが今ラーメンが発明されている時代に生きているという縁があるから、「ラーメンが食べたい」という思いが起こる。

さらに、ラーメンがすぐに手に入る環境(日本)に住んでいるから「今」ラーメンが食べたいと思うのであって、今までにラーメンを食べて美味しいと思った経験があるから「食べたい!」と欲求が湧いてくる訳です。

つまり、あなたは「ラーメンを食べたいと思った」のでは無く、周りの環境によって「思わされているだけ」であり、「自由意志など存在しない、全ては縁起である。」ということになります。

あらゆる物事は繋がっており、奇跡のような確率と絶妙なバランスで相互関係を築き、その中で自分たちが何かを感じ、考え、生きていることが分かります。

当たり前やけど、約2000年前の科学も何もない時代に、ここまでの思考に到達するブッダ様はすごいっす。

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自由意志などなく、全ては因果関係で起こっており、その流れに完全に身を任せることができる境地こそが、仏教でいうところの”悟り”のようです。

運を良くする方法

上述の”縁起”の概念を深く理解することで、自身に起こる不運な流れを断ち、”運(一般的にそう表現されるナニカ)”を向上させることができます。

「一生懸命頑張っているのに何をやっても上手く行かない…」という時期は誰にでも”必ず”訪れます。(なぜ”誰にでも必ず訪れる”と言い切れるかと言うと、これにも理屈と根拠があるのですが、話の本筋と異なるためこれはまた今度説明します)

何をやっても上手く行かない時は、必ず「既知内のことを繰り返しているとき」に起こります。

※”既知内”とは「既に知っていること」という意味です。

一度自身のことを振り返ってみて下さい。必ずそうなっているはずです。

アインシュタインも、『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。』と述べています。

人はルーティンの中で生きる動物

そもそも、人は楽に生きたい生き物です。人に限らず動物は皆そうです。

自然界では、動物が食物を食べることは多くの場合命がけです。毒があるかもしれないし、腹を壊すかもしれないし、相手に殺されるかもしれないからです。

そんな危険をおかさないため、エネルギー(カロリー)を無駄に消耗せず、楽に生きることを最優先して生活することを本能的に望みます。

これは過去数百万年の歴史の中で全ての生き物の本能の中に組み込まれているシステムであり、いち個人程度が抗い(あらがい)、抵抗することは到底できません。

これを生理学の言葉では”ホメオスタシス(恒常性維持)”と表現します。

よって、人は既知内のことを好み(無意識に)、日々既知内のことを選択して、今取るべき行動を決定しています。(これは自分で気付かないほど自然に行われます。それくらい当たり前のことです。)

毎日知った道を通り、お馴染みの場所に通い、知っている人と会い、同じような話を繰り返し、自分の家に帰る。

それが”健全な人”として一生懸命生きている動物の姿であると私は思います。生物として当然のことをしているまでのことであり、なにも悪いことはありません。

しかし、不運なことが続いたり、何かうまくいかないことが続く場合、この流れ(ルーティン)を一旦止めることがすごく効果的になります。

流れを変えるには?

全てはドミノ倒しのように起こる自然発生的な”縁起”の中での出来事なので、そのループの中にいる限り、不運なこの流れは止まりません。

具体的には、「上手くいかないことが続くなあ…」と感じる時には、あえて「既知外に触れる経験をしてみる」と流れが変わってきます。

既知外の行動の例

・行ったことのない場所に行き、普段の自分がしないことをしてみる。

・普段話さない人とご飯に行ってみる

・普段着ない服を着てみる

・配偶者に普段感謝を伝えられない人は”ありがとう”と言ってみる

・しばらく連絡を取っていない親に電話してみる

・新しい本を読む

こういった行動を取ることで、ドミノ倒しのように起こっている”縁起の連鎖”から一時的にでも外れることができ、新しい縁起のループを作り出すことができます。

必ず不運な流れが変わっていくはずです。

これは一般的には”気分転換”と呼ばれる行為に近いです。

まとめ

なにかひどく行き詰まっているように感じたり、頭でいくら考えても解決できそうにない問題を前にした時、人は予想外の意外な行動を取ることがありますが、それは既知外の刺激を自身の縁起の中に組み込むことで流れが変わることを感覚的に理解しているからではないでしょうか。

なぜか上手くいかない時には”既知外に触れる”こと、これに尽きると個人的には思っています。