
ひとりビジネスとはなにか?始め方、種類、方法についてお伝えします。
最近、注目を集めている”ひとりビジネス”
ネット環境が整い、様々なオンラインサービスが無料で、かつ個人でも使えるようになってきています。これらを駆使し、自身でサービスや商品を作り、集客から販売までをひとりで行うビジネスを行う人が増えてきています。
ひとりビジネスとは一体どういったもので、なにをするのか?
実際に実践している、私自身の経験を元に以下に詳しく説明していきます。
ひとりビジネスとは?
ひとりビジネスとは、一般的に自宅で1人でインターネットを使って行うビジネスのことを指します。
これといった明確な定義はありませんが、上記の認識で間違いありません。
ひとりビジネスの基本
ひとりビジネスは、ビジネスの基本要素である、
- 集客
- 教育
- 販売
を全てひとりでこなさなければなりません。
ひと昔前であれば、営業を雇って、事務員を雇って…とお金も掛かり、大変でしたが、今はそうでもありません。現代ではネットを上手く活用することで全てをカバーすることができるようになっています。
ひとりビジネスは、これらのビジネスに必要な3つの要素を満たすように仕組みを設計して運用していきます。
その際に、絶対に抑えておくべき基本事項があります。
以下にご紹介しておきます。
①自分の仕事の限界を知っていること
最低限、自分の仕事の限界量を知っていることが基本になります。そういった意味で、仕事の断捨離が得意な人は、ひとりビジネスが向いています。
そもそも、会社や組織では、本来は必要ない仕事が多いといわれています。
これは「ブルシットジョブ」というベストセラー書籍に書かれていますが、大企業になればなるほど管理職や社内の統制を取るために必要となる事務作業や間接業務が多く、本来不必要な仕事が膨大な量、毎日生まれている、といわれています。
それらを極限まで削り落とし、「必要なことだけをやる」のがひとりビジネスになります。
なので、些細なことに囚われず、枝葉を削ぎ落とし、本質的なことを見極める視点は必須だと思います。
②自分の強みと価値観を理解していること
また、自己理解もすごく重要です。
自身の価値観に合わない仕事をひとりでずっと続けていると、最悪の場合鬱になったり、精神的にも身体的にも消耗してしまいます。
まずは、自分のことをよく知り、価値観に合ったサービスを提供し、ビジネスパートナー、お客さんと組むようにすべきです。
また、自身の強みを知っており、それを軸において仕事をしている人はなにか障害があっても挫けにくい特徴があります。
③苦手、不得意な分野を他人に頼れること
他人に頼ることが苦手な人がいますが、苦手、不得意な分野は人に頼ることも重要です。
ひとりビジネスでは、限られた時間を極限まで有効活用し、自身の作業が最も効率化するように動いていく必要があります。よって、適材適所を考慮することが必須になります。
その際も、経費の掛かる正社員を雇うのではなく、単発的に業務委託を上手く活用します。
④ライティング、マーケティングスキルがあること
ネット上での情報発信が中心になるので、
- 文章を書く力
- 物事を分かりやすく伝える力(ライティングとトークスキル)
- 集客や販売の手法
をある程度知っている必要があります。
ひとりビジネスの種類
ひとりビジネスという言葉は抽象的です。具体的には様々な種類があります。
以下に挙げるものを組み合わせて仕組みをこうちく運用している方も多いです。
ブログ
ブログを個人で運営し、アフィリエイト(広告)などで収入を得ることもできます。筆者自身もブログを長年運営し、最高50万PV/月収30万円まで到達しました。
作業量は非常に多く、以下の知識とスキルは必須になります。
- 文章が書ける
- 収益化できるブログ運営の基礎がわかっている
- SNSが運用できる
- SEO(検索エンジンにヒットする記事の書き方)を理解している
- アフィリエイトの仕組みを理解している
- SNSを運営している
などです。
ブログを始めて半月くらいはほとんど収入がないのが当たり前なので、根気よくコツコツ続けられる人に向いています。雑記ブログでは絶対に収益が出るようにならないので、専門分野に特化して濃い読者を集めることがポイントです。
コンテンツビジネス
自身でなんらかのコンテンツ(有料メルマガ、オンライン教材、note、オンラインサービスやカウンセリングなどの無形商材が多い)を販売し、収益を得る方法です。私はこれが最もおすすめです。
コンテンツビジネスは、比較的短期間で収益化しやすいという特徴があります。必ずリストと呼ばれる”顧客台帳”を作り、そこに向けても発信を行います。
顧客と関係性を構築しながら進めていくので、メルマガやLINE、オンライン/リアルセミナーが必須になります。
サービス(商品)を作る際は、
- 誰に(ターゲット)
- なにを(サービスや商品)
- どのように
という要素を最低限しっかりと考える必要があります。
ありがちなのが、自分だけで考えた主観的要素の強いサービスや商品を作って販売してしまうことです。
その場合、需要が見込めない事が多く、あまり売れないことが非常に多いです。
市場調査、顧客との密なコミュニケーションを取るなどのリサーチを行い、”自分の思い込みではない、需要が見込めるサービス”を作っていく必要があります。
ひとりビジネスの始め方
ひとりビジネスは自宅でPCがあれば始めることができます。最近ではPCを使わなくてもスマホでほとんどの作業をこなすこともできます。実質的にはほとんど元手をかけず始められます。
個人事業主の登録などは収益が出てからでも遅くありません、あまり神経質になりすぎず、まずははじめてみることをおすすめします。
①SNSを始める
集客のためにSNSを効率よく運用していきます。
- YouTube
など様々なSNSがあり、それぞれ攻略方法が異なります。
- プラットホームの特性を理解すること
- フォロワーと密にコミュケーションを取ること
- 継続すること
がコツです。
普通にSNSを運用していても全く人が集まらないため、”何をやっている人です”と分かりやすい発信を心がけ、長期運用していきます、
②リストを取る
SNSやブログなどの情報発信を通して興味関心を持ってもらえた方に、メルマガやLINEなどのリストに登録して頂きます。
リストを取ることで、一方通行ではなく、始めてこちらからアプローチすることが可能になります。
アメリカのオンラインビジネス界隈では、「リストがないビジネスはビジネスではない」と言われるくらい大切です。
③サービスの良さや必要性を理解してもらう
リストにある程度人が集まったら、
- あなたが何を販売しているのか?
- 何の専門家なのか?
をSNSと同時にリスト内でも発信していきます。
人はなんとなく自身の悩みを理解しているものの、具体的に何が問題で悩んでいるのか?というのは意外と明確になっていないものです。
悩んでいる人の悩みの原因を明確にし、それに対する解決策を明示することでサービスの販売に繋げていきます。
④無料相談などで関係性を深める
リストに登録して頂いた方に無料相談や勉強会などを開催し、関係性を構築していきます。コツは、持っている情報をすべて無料で提供していくことです。
ZOOM(オンライン会議ツール)を使って顔や人となりを知ってもらうことで信頼感を持たるようになります。
「全ての情報を教えてしまってはサービスが売れないのでは?」と思う方も多いと多います。
しかし、”知っている”と”できる”の差は非常に大きいです。知っているからといっても、ほとんどの人が自分ひとりで実践することはできません。そこをサポートするのがサービスになります。
⑤サービスを販売する
必要性がある方にだけサービスをご紹介します。
決して押し売りのようなことはせず、販売の段階までに「売って欲しい」という状態にしていくことがマーケティングだ、といわれています。
押し売りをする人はビジネスが下手くそなんです…。
ひとりビジネスのメリット
ひとりビジネスには他にはない様々なメリットがあります。
①資本を必要とず、自分1人で稼げる
まず、資本を必要とせずにネット環境とPCだけでお金を稼ぐことができるようになることです。
もちろん、作成したコンテンツや商品・サービスがずっと老後まで何十年も売れ続けることはありませんが、集客、教育、販売の過程を実践して理解できることは大きなメリットです。
また、リストがあれば、テーマさえ変えなければ商品やサービスを継続的に買ってくれる人も多いです。
副次的な効果として、自分1人で稼げる自信が付くと会社や組織に無理に合わせる必要がなくなるので、社畜状態にいる方の場合、そこから脱する人が多いです。(会社を辞めるとかではなく、上司に愚痴を言われても前ほど落ち込まなくなる、という感じです。)
②良好な人間関係を築きやすい
組織や会社では、自分と性格や価値観が合わない人とも一緒に仕事をしていくことが必須になりますが、ひとりビジネスでは、基本的に相性の悪い人は組む必要性がないため、お客さんを含め、自分の価値観と合う人と一緒に仕事を進めていくことができます。
幸福度という観点でも人間関係はすごく重要なので、これは大きなメリットですね!
ほんとかよ??と思われるかもしれませんが、実際、自分に合わない人は始めの情報発信の段階で寄ってこないため、必然的に自身のサービスに興味を持ってくれる方は価値観が合う人ばかりになります。これは私自身の経験から間違いなく言えることです。
③場所と時間に縛られない
商品やサービスをオンラインで完結するものにすることで、PCでどこでも仕事ができるため、場所や時間に縛られません。また、コンテンツビジネスを行う場合、サービスや商品の価値を高め、高額で販売することで、比較的労働時間が少なくある程度の金額を稼ぐことができます。
ひとりビジネスのデメリット
デメリットとしては、仕事の仕組みやサービスを上手に構築しないと安定的に収入を得ることが難しいことです。
サービスや商品は1つだけ作成するのではなく、一度商品を購入してくださったお客様と関係性が続くような仕組みを作り、ミドルエンド、バックエンドなど多段階にサービスを用意していく必要があります。
また、販売方法も一度販売して終わり、という”買い切り型”ではなく、継続課金(サブスクリプション)を用意して収入源を分散しておくことが重要です。
また、他のビジネスでも同じですが、集客が最も難しいため、一度商品やサービスを購入して下さったお客様と長期的な関係性を築けない方は行き詰まってしまうことも多いようです。
まとめ
これからの時代、誰しも自宅で1人でビジネスをして副収入を得ながら会社に務めたり、起業したりすることが当たり前になってくると言われています。
実際、昔は時間と手間が掛かっていた仕事が様々なプラットホームを活用することで短時間で効率よく行えるようになってきており、昨今のITの進化のおかげといえます。
ひとりビジネスといっても様々な種類があるため、まずは自身の興味・関心がある分野に関連することで始めていく事が重要です。