労働と時間

お金を稼ぐためには、一般的には働くこと、つまりは労働をしなければなりません。

いつまでも、労働集約型の「働けばお金になる」という仕組みの中で働いていると、自分の自由な時間を確保することができません。結果、幸福な自分の人生を追求するための時間が少なく、充実感の少ない人生となってしまう可能性が高くなります。

「お金=時間」の認識が人生を豊かにする

労働と時間

  • 高級車に乗りたい
  • ブランドの洋服を着たい
  • 高級ホテルに泊まりたい
  • 海外旅行をしたい

私たちは、人生の中で、お金を使って色んなやりたいことがあります。それは決して悪いことではありませんし、楽しい、豊かなことだと思います。

しかし、お金=時間という認識がないと、いつまで経っても苦しい状況から抜け出すことは難しいのです。

多くの人は時間を売ってお金に変えている

男の子

時間に真剣に向き合うことで、人生はより豊かになるよ!

多くのサラリーマンは「労働力」という価値を雇用者に売って、お金を得ています。つまり、自分の人生の時間を売って給料をもらっています。

「労働力」とは、つまりは「時間×体力・知力」です。

お金を使うということは、自分の人生の時間を消費していることに他ならないのです。

学生のアルバイトであれば、都心部で時給1000円程度で働いていると思います。ということは、1万円の物を買うためには、10時間働いて自分の人生の時間を消費しなければなりません。

10万円であればおよそ4日分の100時間、100万円のお金を使うためには1000時間(およそ40日分)の人生の時間を消費しなければならない計算になります。

それくらい自分の人生の時間を消費しても欲しい物・サービスならお金を使えば良いです。しかし、衝動買いなどで一時的に物欲を満たすために大金を使うのは、あまり賢明な判断ではないと言えるでしょう。

時間単価を上げていく

働くことに対して嫌なイメージを持っていない「仕事が好きな人」でも、必ず、仕事=拘束時間が発生します。仕事の途中で全てを放棄し「突然旅行に行きたくなったので行ってきます」という訳には行きませんよね。

なので、自分の人生で自由な時間を持つためには、必ず、自分の労働時間当たりの単価を上げていく必要があります。

例えば、専門の資格を取ると単位時間当たりの時給を上げることができますよね。

時給を1000円から2000円に上げることができれば、100万円の物を買うために消費する人生の時間は半分になり、より自由な時間を確保しやすくなります。

 

人生で仕事をする目的として、「時給を上げていくこと」を一つの目標にしておくこと、より豊かな時間を作れる可能性が高くなります。

具体的には、労働時間を切り売りする以外の方法を考えなければなりません。

労働集約型の仕事から脱却するために

労働集約型の仕事とは、「人間の労働力に頼っていて、売上高に対する人件費の比率が高くなる産業のこと」を言います。売上を増やそうとすると、その分労働時間が必要になる仕事のことです。

労働集約型ビジネスの具体例としては、

  • 介護職・医療職
  • サービス業
  • 漁業
  • 建設業
  • 飲食業

などがあります。サービス業や肉体労働をしてお金を稼ぐ仕事はほとんど全てこれに当てはまります。

長い人生で、この労働集約型の仕事から脱却し、「少しの時間働くだけで生活できる」という状態を作っていくことが理想です。これが一般的にいわれる「キャリアの構築」の一つの大きな目標になります。

労働集約型の仕事から脱却す方法

具体的に、労働集約型の仕事から脱するためには、何らかの「仕組み」を考えるか、真似る必要があります。私が思い付くようなもので実践したものでは、

労働集約型の仕事から脱却する方法
  1. 自分の分身となるものを作り、代わりに働いてもらう→事業(従業員を雇う)を行うか、コンテンツを作り、複数の人に見てもらうような仕組みを利用する。
  2. 仲介料をもらう→紹介して自分は始めしか動かずマージン(利ざや、粗利、手数料)をもらう。マッチングビジネスなど。

があります。アイデアと工夫次第で、労力を最小限にしてマージンを頂くようなモデルはもっとたくさん考えられると思います。

労働集約型ではない仕事の一例を下にご紹介しておきます。

例①新聞

例えば、新聞のビジネスモデルでは、購読者が増えても、印刷を少し多めにすれば済みます。手間は掛かりません。なので、購読者が増え、収入が増えるとどんどん楽になっていきます。

最近話題の、

  • Amazonプライム
  • Netflix
  • Apple Music

などのサブスプリクションと呼ばれる会員制ビジネスなどもその典型です。投下するコンテンツの数と作る労力は同じでも、会員数が増えれば収入が増えていきます。

例②インターネットを使ったビジネス

ブログやサイト運営、アフィリエイトなどもコンテンツを一度作れば、ネット上で何千人、何万人にも見られ、収益を生み続けてくれます。実際私の過去に制作したブログはほとんど現在何もしていませんが、多い時で月10万円近くの収入があります。労働して10万円を稼ごうと思うと、時給2000円としても50時間必要ですが、私が掛けている時間は10分/月くらいです。他にも電子書籍を販売したりするモデルもあります。

例③事業を始める

従業員を雇い、従業員に働いてもらい、社長としてお給料を貰えば、自分の労働力は少なく、大きなお金を稼ぐこともできます。しかし、会社設立当初はそうもいかず、社長が一番働く必要がある場合が多いので、会社が安定してきてからの話になると思います。

事業が安定してくると、従業員が働いてくれるので社長自身の直接的な労働は必要なくなります。

まとめ

ホセ・ムヒカ

お金を使うということは、その分、自分の時間を売っているのと同じです。そこから脱することを一生懸命考え、仕組みを作っていく必要があります。

最後に、世界一貧しい大統領で有名になったホセ・ムヒカ元大統領の名言をご紹介します。

モノを買うとき、人はカネで買っているように思うだろう。でも違うんだ。

そのカネを稼ぐために働いた、人生という時間で買っているんだよ。生きていくには働かないといけない。でも働くだけの人生でもいけない。ちゃんと生きることが大切なんだ。

たくさん買い物をした引き換えに、人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。

簡素に生きていれば人は自由なんだよ。

私は、この言葉の通りだと思います。

 

でも、実際は、簡素に生きられる人ばかりではないと思います。欲望もあれば、買い物もしたいですよね。だって、私たちは聖人でもなく、普通の人間です。個人的には、しっかりと収入も得つつ、買い物したり、旅行に行ったり、時には家族で仲良く美味しい高級料理を食べるのも良いと思います。

だからこそ、労働集約型の労働から脱却するための方法を考え、コツコツと実践していく必要があります。知っているだけでは意味がなく、行動にこそ意味があります。

  • 自分が持っている知識や技術とスキルで他者に何ができるか?
  • より効率的にその力を広めていける方法はないか?

常にアンテナを立てて、情報を探し、実践していきたいものです。