
天職を見つけて仕事で幸せになる方法について、ポジティブ心理学の見解をご紹介します。

「仕事が生きがい!」という人もいるけど、ボクの場合、正直、仕事は辛いし、楽しくないよ…。

もう少し解像度を上げて、”仕事”を細分化して捉えることをオススメします。
- 充実した働き方をする方法が掴める。
- 天職とはなにか?分かる。
仕事で見出す幸せ
結論から言うと、仕事で人生の幸福度を上げることは可能です。
仕事が幸福なものであれば、仕事をして生活の対価を得るという誰もが行っている社会生活が、楽に、かつ幸せに行えるので、自然と経済的にも豊かになれる傾向が高あります。
では、どうすれば仕事で幸福になることができるのでしょうか?
「仕事」の種類
心理学者のエイミー・ヴジェスニエフスキらは仕事を、
- 労働
- キャリア
- 天職
の3つに分け、どのように捉えるかで幸福度が変わると説きました。
労働
「つまらないことをしているから、その対価としてお金がもらえる」と考えるのが「労働」です。仕事に対する対価はお金以外になく、休日を心待ちにしています。
仕事に対するモチベーションは当然低いです。
キャリア
仕事を「キャリア」と捉える人は、働くモチベーションを、
- 対価
- 昇進
の2軸で捉えています。1つでも上の役職につくことで、権利を行使できるようになることを目指す傾向があります。
仕事を「労働」と捉えている人よりは幸福度は高いとされています。
天職
天職とは「他の人ができないようなことをバリバリこなせて、(他の人と比べて)パフォーマンスがずば抜けて高い仕事」というイメージがあるかもしれません。
しかし、これは他者と比較することが前提となっている考え方です。
本当の天職とは、自分を中心とした基準で「自分はどう感じるのか?」が全てです。基本的に他者は関係ありません。
仕事を「天職」と捉えている人は、働くこと自体が目的であり、
- お金が欲しい
- 周囲に認められたい
- 権利を行使したい
などは考えていません。このタイプの人は仕事から幸福を得ることができるといわれています。
仕事に向き合うモチベーションはあくまで自己研鑽や内的な成長に基づくもので、精神的にも充実しています。
仕事は退屈であるどころか、自らに与えられた特権であり、仕事に向き合うことで満足感を得ます。
仕事を天職と捉えている人は、
- 働くこと
- 今の仕事を極めること
が目標になっています。
それ以外の要素は副産物でしかなく、決して目的にはなりません。
天職を見つける方法
上述のように、天職を仕事にすることが人生の幸福度を高めます。
ではどのようにして天職を見つけると良いのでしょうか?
MPS質問で天職のタネを見つける
天職の要素である、
- Meaning(意義)
- Pleasure(楽しみ)
- Strength(強み)
を書き出し、そこが重なる場所に天職のタネ(元)があります。
3つを総合してMPSと言います。
MPSの具体的な質問
- meaning:あなたはどんなことに意義を感じますか?やってよかった!と思う経験はどんな経験ですか?
- pleasure:どんな時に楽しいと感じますか?
- strength:どんな強みや得意なことがありますか?
この質問に答えることで、より天職に近い職業や仕事を見つけやすくなります。
私の場合ですと、
- 意義を感じること→人の役に立つこと、困っている人を助けること(私の本業の理学療法士もこれで選んだ職業です。)
- 楽しいこと→自分の意見を発信したり、自己表現すること。人と意見を交換することも楽しい。
- 強み→情報を整理したり、本質を掴むこと、コツコツと地道に続けることが得意。文章を書くのも得意。
こんな感じです。なので、現職の理学療法士とライターの仕事は天職かもしれませんね。
ぜひみなさんも一度、自分が
- 意義を感じること
- 好きなこと(楽しいこと)
- 強みや得意なこと
を考えてみてください。
これらの要素が重なるところにきっと仕事での幸福があります。
まとめ
天職はお金を求めて始めた仕事の中にある場合もありますし、一概に、お金だけを求めて職を選んではいけないという訳ではありません。
ここは注意しておきたいところです。働き始める動機は「お金が欲しい」でも良いのです。
ただ、少し働いてみて、
- 意義
- 楽しさ
- 強み・得意
の3要素が感じられない仕事であれば、それは天職ではないのかもしれません。
資本主義の少し前の日本では、「苦しいことに耐えてこそ対価がもらえるのだ」というような論調がありました。
しかし、現在は、徐々に「好きなことでなければ勝てない」世界が広がりつつあります。なぜなら、意義も感じられないし、好きでもない、得意でもない仕事は生産性が低く、仕事の「量」ではなく「質」が求められるこれからの時代には合わないからです。
組織での経営・人事の側面において、幸福な社員は労働生産性が1.3倍、創造性が3倍になるといわれています。
私には子供がいます。
私は、これからの世代には「仕事=労働」という認識ではなく、「仕事=天職」と捉える人が増え、幸福度が高い仕事に取り組み、それが大きな社会貢献に繋がるような世界になって欲しいと強く願っています。
そうすれば、生活のための仕事で苦しんだり、イライラしたり、他人に厳しく当たる人や他人の成功を妬んで足を引っ張る人も減るでしょう。
生活のために、好きでもない仕事を嫌々する社会は、私たちの世代までで終わりにしたいものです。
しかし、社会を変えたいなら、まず自分から変えていかなければなりません。
まずは私自身が意義を感じ、楽しみながら強みを活かした仕事に取り組んでいきます。
みなさんも、嫌な仕事は出来るだけ捨ててしまいましょう。
それが後世のためになると私は本気で思っています。
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