「欠陥」があなたの「価値観」を決める【自分の価値観を見つける方法】

自身の価値観に基づき、常に人は行動しています。人の価値観を決める元になっているのが「欠落している部分」だとされています。

YouTubeで解説

コミュニケーションも生き方も「価値観」が大切

質問

誰かと話をしていて、自分の価値観を押し付けないで欲しいよ!って思うことあるよね。

ニシノ

ありますよね!でも、価値観ってなんでしょう?

質問

”信念”みたいな感じかな?そういえば、ちゃんと考えたことないね😭

ニシノ

価値観とは物事の優先順位のことで、家庭が一番大切な人もいるし、誠意が一番大切な人もいますね。本当に多種多様です。

質問

僕の価値観はなんだろう?

ニシノ

自分が”足らない”と思っているところに価値観を見つけるヒントがあります。

幼少期に酷く貧乏な家庭で育った子供が、大人になってから尋常ではない努力を重ねて大成功し、富を築く…

そんな話を聞いたことはありませんか?

巷にはたくさんそういった話があります。ソフトバンクの孫正義さんなどもその例ですね。

実は、この話に人生の真理が隠されています。この秘訣を知れば、何かを”努力して頑張る”必要がなくなります。

価値観は「欠落」により作られる

より深く、自分の人生の価値観(優先順位)を知るために「自身の欠落を知ること」が重要です。

結論として、人は、自分に欠落している(と思っている)部分を無意識に埋めようとします。

それがあなたが最も欲しているものであり、あなたの最優先の価値観になります。

これはいわば人生を生きる目的やミッションの元になるものです。

欠落を埋めるために人は生きる

例えば、恋愛に夢中な女性は、素敵な男性に出会うためになら、どこにでも足を運びますし、恋人を見つけるための情報を得られれば”価値がある”と思うでしょう。

金銭的に貧しさを感じている人は、お金を稼ぐ情報や知識を”価値があるもの”と認識します。

あなたの中で足りないと感じている分野のものは価値があるものと認識します。

社会でも同じで、人は市場で欲しいものを探す時に、無意識にこの価値観をベースに商品を選んでいます。

価値観は「人生の7つの領域」に分類される

あなたが足りないと感じている(欠落している)価値観は、以下の人生の7つの領域のどこかに分類されます。

この分野に関しては、あなたは努力せずとも、その力を求めて無意識に活動しています。これは、あなたが人生を生きる意味に通じる部分だからです。

つまり、あなたの”ミッション”がそこにあるということになります。

人生の7つの領域

例えば、家族との関係性を一番に考えている父親は、家族と仲良く過ごすために、当たり前のように休日に家族サービスをします。子供達や妻が喜んでいる顔を見ると、それだけで十分満足し、満ち足りた気持ちになります。

この父親にとっては、家族を喜ばせること、そして仲良く過ごすことが最優先の価値観なので、次の家族サービスの予定を自然と喜んで考え、計画を立てるでしょう。特別な努力は必要ありません。

ところが、研究者のように、ある分野の知識を深めることをミッションとしている人が、休日に同じように家族サービスをしようとすると、途端に酷く大変なことのように感じてしまい、努力が必要になります。本当は研究に没頭したいと思いながら、焦るような気持ちで家族サービスをしているかもしれません。

 

仕事がしんどいという場合、自分の人生の価値観に合致していない分野で頑張っている可能性が高いです。

目標をどう立てるかではなく、何を目標にするかが重要

インフルエンサーや憧れの人と同じ目標を立てても、自分の価値観に沿ったものでなければ長続きしませんし、探究心も湧きません。

目標をどう立てるか?よりも、なにを目標とするかが重要です。

あなたの価値観を元に目標を設定すれば、自然とその目標達成に向けて動いてしまうものです。

本人はそれを努力とは思いませんが、他者から見ると尋常じゃない努力を重ねているすごい人、ということになります。

その際には、自分の現状を振り返る内省が重要になります。

あなたのミッション(価値観)を明確にする方法「12個の質問」

書籍「ザ・ミッション」著者のドクター・ジョン・F・ディマティーニは、以下の12の質問に答えることで価値観が明確になると説明しています。

ミッション(価値観)を明確にする質問
  1. 身近にあるものはなんですか?
  2. 1日をどんな風に過ごしていますか?
  3. 何をしている時に元気が出ますか?
  4. 何にお金を使っていますか?
  5. きちんと整理がついていることはなんですか?(人付き合いが好きな人は誕生日や名前をちゃんと整理し、覚えています。)
  6. スキルを積んでいることはなんですか?
  7. いつも頭の中にあるものはなんですか?
  8. どんなビジョンを描いていますか?
  9. どんな独り言を言っていますか?
  10. どんな話題が好きですか?
  11. 何に心を動かされるでしょうか?
  12. 目標はなんですか?

これらに該当することは、いつでもあなたの頭の片隅にあることであり、あなたは労力やお金を費やしても惜しくないと心の中では思っています。非常に興味・関心が高い分野です。

ぜひ一度紙に書き出してみてください。

これが上の7つの領域のどこに属しているか分類します。

「今私は人生に行き詰まり、悩んでいる」と自分では思っている人でも、上の質問に答えていくと「自分は人生の目的を達成するために努力し、積み重ねてきていることがある。人生の目標からは離れられない。」ということが理解できるはずです。

まとめ

  • あなたが人生で何度も経験したいことはなんでしょう?
  • 朝、飛び起きて毎日したいと思うことはなんでしょう?
  • 生きる喜びの元になるあなたの欠落した部分はなんでしょう?

自分の欠落した部分を認識することは決して心理的に楽なことではありません。

しかし、それをしっかりと認識できた時、自分の価値観と人生を生きる目的が見つかり、前を向いて歩いて行けるものです。

価値観は、例えば、結婚したり、転職したり、家族ができたり、何かライフイベントがある度に大きく変わります。

ここ2〜3年で考えて、なにを目指して自分は活動していたのか?を考え、1年おきくらいに自分の価値観を確認していくことをオススメします。