お金になることばかりをすると貧乏になる

実はお金になる仕事ばかりしていると、将来的に貧乏になってしまう可能性が高くなります。

何故でしょうか?

タイムマネジメントの基礎「緊急度・重要度マトリクス」

緊急度・重要度マトリクスで説明します。

緊急重要マトリクス

誰でも左上の「緊急で重要なこと」を第一優先でこなすはずです。ここが収入を得るために重要な仕事である場合が多いです。

そして、逆に一般的に最も重要視されない領域が、「緊急でもなく、重要でもない」(右下)です。

ここはできるだけやらない方が良いので、無駄にテレビを眺める時間を減らすのは当然として、他者にこの領域の仕事をお願いするか、そもそもやらなくて良いで済ませられる方法はないか頭を振り絞って考える必要があります。

イクルスで”余白を作る”

このとき、「イクルス」という考え方が役に立ちます。

イクルスとは、「ECRS」の頭文字のことで、

  1. Eliminate(エリミネイト)=削除
  2. Combine(コンバイン)=結合
  3. Rearrange(リアレンジ)=代変え
  4. Simplify (シンプリファイ)=簡素化

です。

上位にある項目を適用した方が、時間を生み出す効果が高くなります。

最も効果的な時間削減の方法は「やらないこと、辞めること」です。つまり、Eliminate(削除)。

エリミネイトできない、なくすことができない仕事は、何か他のことと一緒にできないか?を考えます。これがcombine(結合)です。

それが無理なら、Rearrange(代変え)、それが無理ならSimplify (簡素化)という風に考えていきます。

※ECRSについて詳細

将来お金になる時間

ここで注目しなければならないのは、重要であるが、緊急性が高くない仕事の領域です。(右上)

これは、将来のために行う仕事、つまり投資の時間となります。実は、ここにどれだけ時間を割けるか?が、最も大切です。

緊急ではないので、もとから余裕がある生活を送っていないと、そもそも取り組むことすらできない領域になります。

これがよく言われる「生活には余白が大切」の本当の意味だと思います。

平日の仕事が残業で夜遅くまであり、休みの日も疲れて寝ている…という生活ではこの領域の仕事をこなす気になれません。

しかも、今の時代の重要なことというのは、一見無駄に思えるようなことの中にこそあります。

※なぜ今、無駄なことが重要なのか?詳細

例えば、どの業界でも本業でいくら頑張っても給料はそれほど増えませんが、YouTubeなどでバスれば収入は大きく増える可能性もあります。つまり、将来有望な仕事は、実はノリで始めてしまうような後者なのかもしれないのです。

しかし、YouTubeでバズるなんてことは、一般的には夢物語ですよね。

なので、「無駄」と感じてしまいがちなのです。しかし、実は、それこそが今の時代に大切なことだったりします。

これからさらに大切になる「非効率的、非合理的な時間」

「お金になるから」と効率的に、無駄なことを排除し、「緊急で重要なこと」(左上)ばかりを優先してしまうと、「重要だけど緊急ではない」(右上)の領域、つまり将来お金になるかもしれない可能性をがある時間を否定し、実行せず、将来経済的に貧しくなってしまう可能性があります。

最近では「無駄な時間を無くそう!」というメッセージが至る所で聞かれますが、”無駄な時間”の”無駄”の定義は、はっきりしていません。

人によって”無駄”と感じる時間は違うはずなのです。

自分は、一体なにを無駄な時間と定義するか?一度深く考えてみることが大切です。

 

ぜひ、一見”無駄に思える時間”を大切にしてみてください。

効率と合理性を追求することも大切ですが、それと同じかそれ以上に、非効率的・非合理的なことをすることも重要です。今後、さらにこの価値は高まり、逆転していくと考えられます。

現代では「お金になることばかりとしていると、貧乏になってしまう」のです。

 

 

これ、ないしょですよ…。