自己実現的人間になるための15の特徴

仕事を頑張るのも、良い家庭を持つのも、最終的には「自己実現」つまり、「成りたい自分になること」が目標とされています。

質問

とりあえず、今の職場で出世したいよね!出世したら給料も上がるし、肩書きももらえるし、なんかカッコ良いでしょ。

ニシノ

良いですね!その先に何を目指しているのでしょう?

質問

その先?よく分からないけど起業かな?

ニシノ

起業も良いですが、カタチだけを求めるのではなく、”自分は最終的にどんな人間になりたいか?”を決めて、それに合うカタチを求めていくのが良いと思います。

この記事を読むことで得られるメリット

・肩書きや資格など、外的な成果を求めるのではなく、内的な動機を考慮して自分の目標を定める必要性が理解できる。

・自己実現するために大切な15の要素を理解できる。

外的動機と内的動機

人が日々の社会生活を送る上でモチベーションとなるものには、外的動機と内的動機があります。外的動機だけで活動を続けることは難しいので、内的動機を持つ必要があります。

外的動機

  • 所属先で認められたい
  • 給料を上げたい
  • 肩書きが欲しい

などの目標は、外部に与えられる成果を目標としています。

外部に与えられる成果は、自分でコントロールできない場合があります。頑張れば周囲に認められるという単純なものではなく、

  • 職場との相性
  • 周りの人の能力
  • その時の上司との相性

などの要素が強く影響します。運やタイミングもかなり大切です。

内的動機

内的動機とは、

  • 自分はこんな人生を歩みたい
  • こんな人間になりたい

というモチベーションに従って仕事や日々のことに取り組むことです。

こちらは他者に影響を受けにくいので、ぶれることなく自分で追求していくことができます。

外的動機が強い人の例

私は、ブログ運営について講師をさせて頂くことがあるのですが、

  • ブログで収入を得たい!
  • ブログで有名になりたい!

という方は決まって数ヶ月するとブログを更新できなくなってしまいます。外的動機に自身のモチベーションがあるためです。

一方で、

  • 文章を書くのが好き
  • 自分の想いを発信して人の役に立ちたい

というモチベーションを話される方は長続きします。

これはブログ運営だけの話ではなく、どんな活動でも共通だと思います。

一番健全なモチベーション維持の方法は、外的動機と内的動機を両方をバランスよく持っている状態だと思います。始めは当然成果も何も出ないので、内的動機を強く持ち、その後に外的動機(収益や他者の評価)にも目を向けていくようにおすすめしています。

マズロー による自己実現的人間になるための15の特徴

成りたい自分に向かって努力していくことを自己実現といいます。内的動機を高めること=自己実現を目指すことです。

「マズローの欲求5段階説」を唱えた心理学者のエイブラハム・マズローは、自己実現的人間になるための15の特徴について述べています。

エイブラハム・マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化しました。

人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。

マズローの五段階説
1→5に従い上位の欲求になります。
  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 社会的欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現

最終段階である、自己実現を達成した人の特徴については以下の15項目を挙げています。

自己実現的人間になるための15の特徴
  1. 現実を正しく理解し、それと快適な関係を保つ
  2. 受容する(自己、他者、自然)
  3. 自発性、単純さ、自然さ→いわゆる”自然体”で生きることができる。
  4. 課題中心的→広く、普遍的な価値に基づいて行動する。
  5. 超越性→孤独を恐れない。プライバシーや個人を超越している。
  6. 自律性→外部から得られる愛や安全による満足に依存しない。
  7. 認識が新鮮→簡単にいうと、子供のような認識を持っている。
  8. 神秘的体験・至高体験→自分を超越した何かの存在を強く感じる体験をする。
  9. 共同社会感情→所有ではなく、シェアの概念で生きる。
  10. 対人関係→孤独であり、少数の人たちと深い繋がりを持っている。
  11. 民主的性格構造→人種差別など、差別、不平等を好まない。
  12. 手段と目的の区別、善悪の区別→手段が目的化することがない。悪い行いから離れることができる。
  13. ユーモアのセンス→ユーモアが哲学的である。
  14. 創造性→子供のような創造性を持つ。
  15. 文化に組み込まれることへの抵抗→社会の規律ではなく、深い意味で自分の規律にしたがっている。

まとめ

自己実現について深く考察した、マズローが提唱する15の特徴をご紹介しました。

私は、この特徴を見た時、「現実に囚われすぎない人」という印象を持ちました。現実世界の物事の二面性を深く理解し、孤独であるが、決して満たされていないというわけではない。適切に自分と社会との距離を取ることができることが大切なのかもしれません。

 

現代は忙しく、1時間先、1週間先などのタスクがたくさんあるのが普通です。

なので、どうしても短期的なスパンで目標を立ててしまいがちです。しかし、実際は自己実現した自分、つまり、「成りたい姿」を最終目標として目先の目標を立てていくことが重要です。

よく「余白が大切」と言われたりしますが、その通りで、「ぼーっとできる暇な時間」があることで、改めて自分はどんな人間に成りたいか?という長期的な視点で目標を考えることができます。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね。